個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)のご案内
こんにちは
今日は個人型確定拠出年金のご案内をしてみたいと思います。
もうすでにやっている方もたくさんいると思いますし、名前は聞いたことあるよという方もいるかもしれません。
英語表記 「indevidual-type Defined Contribution pension plan」 の頭文字をとって「iDeCo」(イデコ)と呼んでいます。
indevidual-type(個人型)Defined(確定)Contribution(拠出)pension plan(年金制度)
といった感じです。また、「i」には「私」という意味が込められているそうです。
個人型というからには個人ではない企業型もあり、企業型DCと言ったりします。
企業型に関してはまた改めてご案内しようと思います。
さて、この確定拠出年金制度は平成13年(2001年)に国で確定拠出年金法が制定され、制度が作られました。公的年金制度でいえば全国民共通の1階部分の国民年金、勤めている方が入る2階部分の厚生年金があります。そのさらに上乗せ部分として自分で毎月決まった(確定)お金を出す(拠出)して運用して増やし、老後に備えてくださいという仕組みです。
この確定拠出年金制度のメリットを見ていきたいと思います。
メリット① 掛金は全額所得控除になり、所得税、住民税が軽減できる
個人の税金の計算は額面の金額(収入)から差し引ける経費(控除:給与所得控除や扶養控除、保険料控除など)を引いて残った金額(所得)に税率を掛けて出しますがこの確定拠出年金で払っている金額も経費として認めてくれるので国に支払う所得税、都道府県や市町村へ支払う住民税が安くなります。仮に月1万円ずつ積み立てたとすると年収800万円の人で年間約3万6,000円、年収600万円の人で年間約24,000円、年収300万円の人で年間約18,000円の税金が安くなる計算です。
メリット② 運用益が全て非課税になる
通常、株や投資信託などの金融商品で運用を行うと利益に対して20.315%の所得税、復興特別所得税、住民税などがかかってきます。(金融所得課税)
確定拠出年金で運用をするとこの金融所得課税がかからなくなるのです。本来なら税金を納めるはずだった分まで自分の資産として運用ができるのです。それが運用期間中続くので合計ではかなりのメリットになります。
メリット③ 受取時に退職金控除が使えさらに税金の優遇がある
毎月毎月確定拠出年金でお金を貯めて仕事も引退し、さあ貯まったお金を受け取ろうかということになった時もメリットがあります。勤続年数に応じて変わりますが退職金控除というものが使えます。通常まとまったお金を受け取る場合、一時所得として所得税、住民税がかかってきます。例えば不動産を売却して利益が大きく出た場合や生命保険のまとまった解約返戻金を受け取る時などです。会社の退職金など退職時に一度に受け取る場合は退職金控除として通常より税金を安くしてくれます。確定拠出年金も退職金控除が使え、30年間勤続し、積み立てた場合は1,500万円まで税金はかからずに受け取れます。ただ、会社から退職金が出る場合は合算して計算しますのでお気を付けください。
また、分割で受け取る場合も公的年金控除が使えます。これは収入が公的年金(老齢基礎年金や老齢厚生年金)を受け取る場合、控除額を通常より大きくして税金を安くしてあげますということなのですが、確定拠出年金もこれが使えます。収入によって控除額が違うのですがて65歳未満で年間130万円以下の公的年金の場合60万円、65歳以上で年間330万円以下の公的年金の場合年間110万円です。
積立額には上限がある
メリットは大きいのですが、実は月々かける金額には上限額があります。
個人の商売をしている、フリーで仕事を請けているなどの自営業の方(国民年金1号被保険者)は月6万8千円まで掛けることがきます。
会社員、公務員(国民年金2号被保険者)は月2万3千円(勤め先で企業型があれば月2万円、他年金制度がある人や公務員は月1万2千円)で、
専業主婦(夫)は月2万3千円までと決まっています。この範囲内で自分で金額を決めます。
そして自分で決めた月々の拠出額を複数ある運用のプランから選んで増やしていきます。
増えれば良いけど減ることはないのか心配ですね。正直入れた金額が目減りする可能性も全くないわけではないですが、全体でみればおおむね増えておりますし、心配な人はリスクの少ないものを選べばよいと思います。大きく増えなくても税金のメリットは確実受けられるので。
どうやって確定拠出年金を始めるかですがほとんどの銀行、信用金庫、証券会社、保険会社など金融機関で扱っていますので問い合わせれば良いと思います。
下にSBI証券のチラシのリンクと資料請求のQRコードを貼っておきました。
SBI証券ですと運営管理手数料が0円ということなので紹介パートナーということで紹介はしております。(国民年金基金連合会、事務委託金融機関への支払い月171円の支払いはどこでやってもかかります)
このiDeCoを管理しているのが国民年金基金連合会という組織ですが公式サイトが非常にわかりやすので一番下にリンクを貼っておきました。
最後に注意しなければならない点ですが、この制度はとても良いのですが、老後の資金を貯めるために非課税にしてくれているので原則途中でやめてお金を引き出すことはできません。受け取りは早くても60歳以降になります。障害認定された場合や死亡してしまった場合はお金を受け取れます。
支払いが厳しいときは月々の支払い金額を下げることはできますし、支払い停止をしてそれまで貯めたお金を運用しておくことはできます。
制度についてよく調べた上で老後の資金について考えてみてください。
今回は個人型の話でしたが会社が退職金の積み立てとして従業員ために毎月支払う企業型確定拠出年金もありますのでまたの機会にご案内したいと思います。
資料請求の際は下記QRコードから請求してください。