損害保険契約の開始と終わりの時間はなぜ16時?
前回の投稿からだいぶ時間を空けてしまいました。
今回は保険の開始時間と終わりの時間です。
火災保険、自動車保険、賠償責任保険、傷害保険など損害保険の契約を見てみてください。
保険証券を見るとほぼ保険期間2023年○月○日16時~2024年○月○日16時となっています。
なぜ16時なんて中途半端な時間なのでしょうか。
これはかつて戦前前後にかけて保険会社の終業時刻が午後4時だったことに由来します。
それに合わせて保険約款も午後4時開始、午後4時終了としたということです。
その後保険会社の営業時間は伸び、事故受付に至っては24時間などといった時代になりましたが、
かつての名残りでその時間を使っています。
ただ、このスタートの時間は実は変更可能です。なので実態に合わせて開始時間を設定すると良いですね。
自動車納車日当日から自動車保険をかけていたつもりで午前中に車を引き取りに行って運悪く事故にあってしまい、保険契約をみたらその日の16時開始となっていたら大変ですからね。
この16時スタートルールも比較的新しい海外旅行保険や1日単位のレクリエーション保険などは違っていて暦日の0時スタートでカウントします。
そちらの方がわかりやすいですからね。
また、自賠責保険はスタートが午前0時ですが、終わりは午前12時(お昼の12時)となっています。(例えば1月1日0時スタートであれば終わりは1月1日のお昼12時終わり)
これは2年や3年の車検は暦日の24時で切れますが、もし同じ時間で自賠責が切れてしまっては新しい車検を通すことができないので半日余裕をもたせているということらしいです。実際には自賠責の契約は月単位なので車検3年であれば自賠責37か月、車検2年であれば自賠責25か月と1か月の余裕をもたせた契約をすることになります。
たかが時間かもしれませんがされど時間。
その補償がない数時間のうちに何があるかはわかりませんので気を付けたいですね。